ポートフォリオの主力、ペイロールについて考察する。
提供するサービス
ペイロールは企業の給与計算を代行するサービスを展開しているB to Bの会社。
強味
・従業員1,000人以上の大企業にこのサービスを展開
・業界シェアはNo.1
・導入企業は少なく需要が旺盛
・各企業の給与体系に対応するシステムの構築に時間を要するため、一度サービスを使い始めると別の企業に乗り換えるのが難しい。(解約率が低い)
弱み
・市場に競争相手が多い
・海外にサービスを展開するのは難しい業態
・各企業の省人化により、需要が減る
・大株主がファンド
考察
上場以来毎年、売り上げ、営業利益ともに上場来の最高を更新し続けており、安定した成長企業であるにも関わらず2023年5月19日時点で、PER11.05、PBR0.96と、安値水準にある。
同社の株安は2023年5月に発表されたARR受注残が前年比で33%減少したことを嫌気しているのだと考えている。
今後は、中小企業にもサービスを広げること及び、匿名化した給与データをまとめて、給与水準を他社と比較できるサービスを2023年に開始することで、安定した成長が考えられる。
したがって、短期的には700円近辺をうろうろしたのち、上昇する一株純利益につられてゆっくりと上向いていき、中期的にはPER15倍程度の1,000円には届くと予想する。